本来「塗り壁」は、それ自体が持つ、調湿性と耐火性により、安全・安心で人にやさしい住環境をもたらしてくれるものとして、また、日本の気候によく合う壁として重宝がられてきました。しかし、いつしか日本の住宅の殆どの壁は、コスト面、施工性、メンテナンスなどの有利性から、ビニールクロス貼りになってしまいました。
ビニールクロス貼り仕上げは、湿度の高い日本の気候条件下では、結露やカビ発生の原因となるなどの問題も生じており、さらには、ホルムアルデヒド等のシックハウス症候群の健康問題などから、昔ながらの「塗り壁」が見直され、自然素材や天然素材で作られた塗り壁材が多く開発されるようになりました。
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しかし、「塗り壁」にも問題がないわけではありません。自然素材や天然素材であるが故に、ひび割れ(クラック)が生じたり、異なる下地材の上に塗ると、色むらが生じたりします。
一昔前であれば、『塗り壁なのだから、ひび割れ(クラック)や色むらが生じることは、仕方がないんですよ』として、片付けられていたこともありますが、今の時代、エンドユーザーである施主さんも自然派住宅や自然素材について色々と勉強されていますので、そのように簡単にはいきません。多くのビルダーさんや工務店さんは、この問題で頭を悩ましておられるのではないでしょうか。
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そこで、この問題を解決するために、我々は、左官屋さん、製紙会社と共に、紙をベースとして下地専用シートが作れないかと、2008年に開発をスタートさせました。試作してはテストを繰り返し、2010年2月にようやく、紙に竹を配合し、付着力、引張強度、透湿度など塗り壁材の下地シートとしての必要な条件をクリアした「EBS(エコ・バンブー・シート)」の開発に成功しました。
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このEBSを貼って塗り壁材を塗る工法を、我々は「EBS工法」と呼んでいます。この「EBS工法」には、従来工法の問題点である、ひび割れ(クラック)や色むらを解消するという利点だけではなく、もう一つ大きなメリットがあります。それは、「下地m2単価を大幅に削減する」という点です。左官屋さんによる下塗り材工単価と比較すると、EBS工法による下地材工単価は、おおよそその半分で済みます。さらには、従来工法での下塗り後の乾燥時間も不要となり、工期の短縮も可能です。
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我々は、このEBSを製造・販売するための会社「株式会社住環境イノベーション」を、2011年4月に設立し、法人化しました。「株式会社住環境イノベーション」の使命は、EBSを普及させていくことにより、社名通り、住環境をイノベート(革新)することであると考えています。全力を傾けて取り組んで参ります。